明日香村伝承芸能保存会には歴史的復元・継承文化の「南無天踊り」「八雲琴」「飛鳥蹴鞠」とともに「万葉朗唱」の４部門があります。昭和６１年に明日香村の名誉村民となられた万葉学者で文化功労者の犬養孝氏の万葉歌を朗唱されるスタイルが、「犬養節」として一世を風靡し、日本各地の万葉ファンに定着しました。犬養万葉記念館で犬養孝氏を顕彰する中、明日香村でも犬養孝氏の「万葉朗唱」を原点として大切にし、伝承芸能の１つとして引き継いでくださっております。奈良県では、あたかも記紀万葉プロジェクトの事業中でもありますので、『万葉集』だけではなく『古事記』『日本書紀』『懐風藻』など、あらたな「朗唱」にも挑戦しております。

◆プログラム

第１部　「大伯皇女ものがたり」
昨年４月、橿原市・高取町・明日香村共同の「日本国創成のとき～飛鳥を翔けた女性たち～」のストーリーが、日本遺産に認定されました。私たちは飛鳥時代の「万葉歌６首」に残された側面史に光を当て、非業の死を遂げた大津皇子の姉、大伯皇女の生涯を通して万葉を語ります。

第２部　「記紀万葉歌」～朗誦・朗唱から歌唱へ～
記紀万葉の古代文学が、どのように生まれ、伝わり、詠まれていたかについては定かではありません。ただ声に出して披露したり、詠い継がれていき、文字として残ったことが、飛鳥時代を生きた人々の心情を、いま私たちが実感したり、共感できるのです。「万葉を歌う」ことの楽しさを味わっていただくステージです。

◆万葉朗唱とは・・・？
犬養孝氏の講義スタイルで、独特の節回しで歌を朗唱する「犬養節」が広まり、定着したもの。
犬養孝氏の影響を受けた万葉故地ではイベントとして欠かせない１つのプログラムとなっています。

◆朗唱フェスティバルとは・・・？
全国各地で朗唱を行っている個人・団体を募り、それぞれの活動を披露する機会とするとともに、同じく朗唱の名前を冠する「古事記朗唱」の普及も含めて、古を朗唱する人々の集いの場となることを目指します。
また、地元の小中学生にも参加を募り、次世代の歌い手を発掘する役割も担います。

◆申込不要（予定）

◆参加料：無料